平素より格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
私が自動運転の可能性を強く感じたのは、カーネギーメロン大学で研究員をしていた際に、自動運転を目の当たりにしたことがきっかけでした。そこには、最先端の技術的挑戦だけでなく、新しい産業を生み出す力、交通事故の削減や人手不足の解消といった社会課題の解決、そしてより豊かなモビリティ社会を実現する可能性がありました。そこで抱いた「自動運転を社会に広げたい」という想いが、当社の挑戦の原点となっています。
また、コンピューターサイエンスを学ぶ中で、オープンソースが技術革新を加速させ、新たな産業やエコシステムを生み出す姿を見てきました。その経験から、自動運転においてもオープンソースを基盤とすることで、多様な企業や研究機関が協力しながら技術を発展させ、社会実装を加速できると考えるようになりました。
現在、モビリティ産業はAI、ソフトウェア、データを中心として大きな変革期を迎えています。当社は「自動運転の民主化」をビジョンに掲げ、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を基盤とした自動運転技術・車両・サービスの社会実装を進めています。これまで築き上げ、今なお拡大を続けるオープンソースのエコシステムを通じて、多様なパートナーと連携しながら、最先端技術を迅速に取り込み、安全性と拡張性を両立した自動運転の実現を推進しています。
オープンソースの大きな強みは、多様なハードウェアや用途、地域ごとのニーズに柔軟に対応できる拡張性にあります。この特長を生かし、当社の技術は、バス、タクシー、トラック、工場内搬送、建設機械、農業機械など幅広い分野へ展開されています。こうした取り組みを通じて、誰もが安全で便利に移動し、働くことのできる社会の実現を目指しています。
私たちが目指しているのは、単に優れた自動運転技術を開発することではありません。オープンソースを通じて、自動運転の発展を支える持続可能なエコシステムを育み、多様な企業や地域が自律的に価値を生み出せる基盤を築くことです。
今後も自動運転を通じて社会に新しい価値を提供するとともに、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2026年7月22日
代表取締役 CEO
加藤 真平